あずかりやさん
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    桐島透は10代で両親を失い独りになった。
    それから始めたあずかりやという商売。
    どんなものでも1日100円で期限まで大切に保管する。
    目が見えず、穏やかで誠実な彼を信頼して、商売はそこそこ順調だ。
    そんなあずかりやに持ってこられた様々な大切なもの。
    それらには心があり、感情があり、そして秘密があった。



    初め、昭和の初期のような空気を感じた作品でした。
    とても穏やかでゆったりとした時間が流れていて、とてもネットが普及している時代とは思えないような空間。
    それは、店の立たずまいや店主の気質がそう思わせるのでしょう。
    本当にこんなお店があったらとっても素敵だなと思われる上質な物語。
    心がほかほかと温かくなります。

    posted by: 黒猫 | 読書・絵本の感想 | 07:30 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
    女子虫
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      小学校教師の夫は児童に舐められて家庭にも無関心。
      妻は韓流に熱を上げて、パートに出た。
      ませた小学生は世界の中心にいるような行動を起こして教師を振り回す。
      どこか世の中を斜めに見ている人間たちの日常。


      辛辣なのか突き放しているのか、言葉の応酬は面白いものがありましたが、イマイチ乗れない作品でした。
      内容紹介ではいつまでも女子気分が捨てられない女たちの話のようでしたが、ちょっと違うように思えました。

      posted by: 黒猫 | 読書・絵本の感想 | 07:17 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
      おいべっさんと不思議な母子
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        小学校に不思議な転校生がやってきた。
        まるで戦時中のような格好をした少年・寅之助。
        彼はその風貌と、時代がかったものの言い方から、クラスでいじられる存在になるが、彼の堂々たる生き方は次第に子どもたちの尊敬と信頼を集めることに。
        そのことで、それまでは表にでなかった歪みも発覚。
        保護者との板挟みで悩むようになった担任・博史は、思春期の娘との関係でも問題を抱えていた。

        家庭と職場の両方でトラプルが起こる中、寅之助の母親から発せられた一言に刺激を受けた博史は、教師としての在り方を問うようになった。


        みんなと同じでなければいじめられる。みんなと同じにしていても生きにくい。
        いつの時代でも学校という狭い世界にいる子供たちの悩みは同じだと思います。

        それに保護者が介入してくれば、教師のストレスは溜まるばかりでしょう。
        他の子はどうでもよくて、自分の子供だけはキチンと見て欲しいと思う親と、傷つくことを恐れる子供、体制に流される教師。
        これではいつまで経っても学校が住みよい場所には変わらないでしょう。

        親は、自分の子も他人の子も同じように叱って褒められるようにならなければいけないし、子供は傷ついても自分の主張を持たなければならないし、教師は冷静に状況を分析して自分の子供だと思って指導していかなければならない。と私は思ってます。

        でも、それを良しとしない人がいれば、実行することは非常に難しく。。。。
        せめて、逃げて隠して誤魔化してれば何とかなると思うような子供にだけはならないで欲しいと願うこのごろ。

        『体と心に傷一つない人生なんて、詰まらない』
        そんな風に思える人は素敵だと思います。

        posted by: 黒猫 | 読書・絵本の感想 | 07:10 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
        旅猫リポート
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          悟は自宅前で瀕死の猫を拾った。
          別れがたい気持ちが通じ、猫は悟の飼いネコとなる。
          ところが飼えない事情ができ、悟は里親を探すために友人たちを訪ね歩くのだが・・・・。



          人間の言葉が分かる猫・ナナと、ある秘密を抱えた悟との旅。
          それは心温まるものだった。

          どんな仕打ちをされても、人の良いところを見る悟の人間関係はとっても素敵だ。
          誰もが彼のことを好きになってしまう。
          そして、自分との違いに気づいてほんの少し嫉妬してしまう。

          有川さんの作品としては珍しい形でしたが、これもまた大好きな一冊となりました。
          動物好きさんには泣けるストーリーです。でも、ただお涙ちょうだいものではありません。
          泣いた後、すっきりするような素敵な作品でした。

          posted by: 黒猫 | 読書・絵本の感想 | 07:30 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
          王妃の帰還
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            中学では、皆の羨望の的である姫グループと、その他小さなグループとに分かれている。
            姫グループに君臨している王妃には誰も逆らえない。
            だがその均衡がある事件によって崩れた。
            君臨していた王妃が転落、一番下っぱであり、誰からも注目されなかったグループに加わることに。
            平穏だった日々は遠のき、一転、注目を浴びる存在へと押し上げられ、クラスから弾かれることになった四人は、自分たちの日常を取り戻すため王妃を元のグループへ戻そうと計画を立てる。



            学生時代、どのグループに所属するかというのは人生を左右するくらいの一大事です。
            そこに居続けることが、学生生活を安定させ、充実させる唯一の方法。というくらい切実なもの。

            弾かれてしまったが最後、ビクビクオドオドしながら学校に行き、居場所のない居心地の悪さに耐えなければなりません。

            それはとんでもない苦痛。

            不登校の原因でもあるこのグループ分け。一度その中に加わった者は、しがみつき、新しい仲間を入れようとはしない、排他的な集団になります。
            けれどそれを打ち破って、フラットな関係になろうと奮闘した範子の行動力は立派。

            時に負の感情に流されそうになり、時に我儘になり、時に傲慢でもあったけれど、人を思いやる心も忘れていないし、自分の気持ちに素直で、ちゃんと謝れることも出来る。
            とても正直な女の子に感情移入できる人は多いのでは。

            他の子たちも様々な感情を抱きながら葛藤し、悩み、自分の気持ちに正直だという点で、未熟だけど透明さを感じます。

            その年齢特有の頑なさとピュア感が素敵でした。

            ただ、文体が少し読みにくいと感じました。三人称の範子視点なのですが、ややぎこちないなーという印象。

            posted by: 黒猫 | 読書・絵本の感想 | 07:08 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
            放課後にシスター
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              生粋のお嬢様が数多く通うミッション系の学校・星南女学院では、とあるシスターに関する噂が代々語り継がれてきた。
              学年によってがらりと変わる、学園の七不思議のようなウワサに興味を持った四人は、自分たちの情報を持ち寄り、真相に迫ろうと試みる。


              謎の多いシスターの真の姿、それはかつての教え子と関係が深かった。
              語り口で進められる物語に、初っ端から引き込まれました。

              淡々と語られる過去の話。それが目の前で繰り広げられているかのように感じられて、十代特有の歯がゆさと乱暴さまでもリアルに思い出せました。

              きっと誰もが通った道。少しお嬢様気質で偏ったところはありますが、似たような感情は理解できるかと。

              ミステリーというより学園物と言う感じで読める作品だと思います。

              posted by: 黒猫 | 読書・絵本の感想 | 08:04 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
              不思議の扉 午後の教室
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                教室が出てくればあとは何でもOKという短編小説。
                特定の時間だけ窓に現れる女子高生との交流。
                ある日いきなり大人たちが消えてしまった世界で生きる小学生の話。
                など8編。


                私の好きな有川さんから、芥川龍之介、湊かなえなど多彩な作家たちのファンタジーっぽいミステリー。
                なかなか楽しめた作品が多かったのでお得でした。

                posted by: 黒猫 | 読書・絵本の感想 | 07:20 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |