作品の内容と原作の感想は
『こちら』で公開してます。
とても深く感動した作品の映画化。
見たかったけどそれはレンタルでもいいんじゃないかと思ってました。
ところが、映画館での映像は圧巻で、行って良かったと心から感動。
戦闘シーンはもちろんですが、人の魂の叫びが心を揺さぶり、何度も涙してしまいました。
観賞年齢が異様に高かった映画館。
あちらこちらで鼻をすする音が。
私の隣に座った女性は、ことあるごとに「うん」とか「そう」とか小さな相槌。
きっと当時を思い出して共感してらしたのでしょう。
自分の知らない時代のことに、羨ましいと思いつつでも分からないままが幸せだと思ってみたり・・・。
国家が人の命を爆弾に変えた時代。
憤りを通り越して恐怖に震えてしまいますが、当時の人の何と清かったことか。
生きること、愛すること、色んなものへの想いが真摯です。
その言葉ひとつひとつが胸に迫りました。
ベテランさんの演技力も圧巻です。その迫力に気圧されてしまいました。
そして岡田くん。彼の演技も真に迫って胸を打ちます。
最後に音楽が流れて様々な人の想いが浮かんでは消え、その静かなエンディングがいつまでも体の中に残りました。
未来に気持ちを残して散って行った、逝かなければならなかった人たちの想いを今一度受け止めて、ちゃんと生きようとそう思う作品でした。