森のくまさん
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    JUGEMテーマ:読書



    ネットで中傷されていた人間が次々と殺害される事件が続いた。
    犯人は『森のくまさん』と名乗り、殺されても仕方がない人間を処刑したのだと発表。
    警察は威信をかけて捜査したが、被害者同士に接点がないため犯人逮捕につながる情報がない。
    警察への非難が高まる中、法で裁かれない犯罪者を殺害していく犯人に支持が高まっていく。
    だが実はその殺人にはある明確な目的があり、その裏には人の心に巣くう闇があった。



    愛する人を殺された時。またはいわれなき酷い仕打ちを受けた時、犯人を同じ目に遭わせてやりたいという気持ちが働くことは理解できます。
    理解できるがために、法によって裁かれない、もしくは裁きが甘い現実を見ると、どうしても司法や警察、世の中といったところに非難や疑問が向いてしまう。

    もし自分が正義の味方だったら、あんなヤツら野放しにしないのに。と子供なら思うでしょう。

    でも大人になると、善と悪の境界線があいまいなことがあることに気づきます。
    気付かなければならない。だって、人間は間違いを犯す生き物だし、世の中にはいろんな生き方があるのだし、法って最低限のことを守るので手いっぱいなんだってことが理解出来るから。

    けれど気付かないまま大人になったとしたら。

    とても恐ろしいことです。

    悪いことだと思っていない人に、裁きを下しても意味がない。
    この物語の謎は解けましたが、登場人物たちの物語はここから始まるのだと感じました。

    posted by: 黒猫 | 読書・絵本の感想 | 07:30 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |









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