きいろいゾウ
0
    JUGEMテーマ:映画



    ツマは幼いころ病室で、病気が治るように月に向かって願い事をした。
    お陰で健康になったが、それ以降、動植物の声が聞こえるようになってしまった。
    ムコさんは大好きだった親戚のおばさんを自殺という形で失い、止められなかった自分を責めていた。
    その後、おばさんにそっくりな人妻と出会い、密かに恋をして、彼女のために背中に彫り物をした。
    そんな二人は出会ってすぐに結婚。互いに秘密を抱えたまま表面上は穏やかな暮らしをしていた。
    けれど小さな秘密は次第に大きな影となって・・・・。



    西加奈子さんの小説を映画化。
    原作を読んでいないので比べることはできませんが、静かに流れる出来ごとが一つ一つ降り積もる雪のように感じられる作品だと思いました。
    秘密を打ち明けられない二人のもどかしさと不安定さが胸に痛い。
    特に、特殊な能力をもってしまったツマが、別の人に心を奪われているようなムコさんに向ける嫉妬と苛立ちと悲しさ。
    洗いものをしようとするシーンでの二人のやり取りは、一歩間違えば狂気になってしまう危うさを秘めた緊迫の場面でした。
    純粋ゆえに袋小路に入り込んでしまった二人。けれどムコさんの心が誠実にツマの元にあることが嬉しかった。
    誰しも少しくらいの隠し事はあるのでしょうが、全てを明らかにするのが良いのか、それとも分かっていても秘めておくのが良いのか、考えさせられました。

    posted by: 黒猫 | 洋画・邦画の感想 | 08:16 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |









    この記事のトラックバックURL
    http://kozukai.fantasy-club.net/trackback/1000548
    トラックバック