天翔る
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    JUGEMテーマ:読書



    幼いころ母を失くし、大好きな父と祖父母の元で幸せに暮らしていたまりも。
    だが友人に父の職業を馬鹿にされ、つい恥ずかしさから父を遠ざけ、仲直りが叶わないままその父を不慮の事故で亡くしてしまった。

    自分を責め、登校拒否に陥ったまりもだが、同じように心に傷をもつ看護師の貴子や、過去に辛い経験をした牧場主の志渡たちと知り合い、乗馬を通して馬と触れ合うことで、少しずつ笑顔を取り戻していった。

    それでも時折、心が不安定になるまりも。

    そんな彼女に、乗馬耐久競技(エンデュランス)という道の世界が目の前に広がった。



    久しぶりに胸が熱くなり、涙がこぼれそうになりました。
    馬の生命力。力強さ。そしてそれを支える人たちの努力と献身的な愛情。
    命というものに関わるために必要な覚悟。
    絆もコミュニケーションも決して一つの型には収まらない、色んな形があるのだということを教えてくれる素敵な作品です。

    誰もが心の底に辛い記憶を持っているのかもしれません。つい、自分だけが悲しい、辛いと思いがちですが、そんなことはないのだと、その辛さは分かち合えるのだと背中を撫でてくれるような心地よさを覚えました。

    とにかく、周りの人がとても理解力があって優しくて思いやりに満ちていることが素晴らしい。
    まりものことを一番に考えてくれる、支えてくれる人たち。

    そんなまりもに自分を重ねれば、きっと心が癒されると思います。

    posted by: 黒猫 | 読書・絵本の感想 | 06:31 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |









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