ことり
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    JUGEMテーマ:読書


    『普通』の言葉を話せなくなった兄と、兄の言葉を理解出来る弟は、両親の死後、施設に設置されている鳥小屋で小鳥たちの様子を見ることだけを日課にして、ひっそりと生きていた。
    兄は週に一度、ポーポー飴を買うためだけに外出する。
    人に対して礼儀正しいが、心を開かず、独特の価値観を持ち、旅行も行けず一人の世界と小鳥を愛する兄。弟はそんな兄をサポートし、不満もなく、静かな生活に安定を見出していた。
    その兄が亡くなった時、弟にもたらされた幸せは・・・・・。


    つつましやかで、動きのない静かな生活が淡々と流れているのにも関わらず、中に秘められたドラマには人の心を揺さぶるものがあります。

    小鳥のおじさんと呼ばれた弟さんの一生が映画のように流れていて、特に強く感情移入できる作品でもないけれど、懐かしいような、切ないような、ほっこりするような、そんな気持ちになりました。

    自分の感情を上手く相手に伝えられない。
    もどかしさを感じながらも、一人の時間をとても大切にしている弟さんの生き方。
    悪くないと思いました。

    posted by: 黒猫 | 読書・絵本の感想 | 07:02 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |









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