風立ちぬ
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    イタリアの設計技師ジャンニ・カプローニを尊敬する少年は、美しい飛行機を作りたいと夢見ていた。
    その夢は震災や恐慌、戦争を経験しても変わらず、ついに念願叶って設計士となり、技術も資源も貧困な日本で、世界一の戦闘機を作ることに成功する。


    これは、田舎に育った少年が、様々な困難を乗り越えて幼いころからの夢を追い続け、愛する人と出会い分かれてなお生き続ける物語。

    ジブリが初めて『大人』へ向けて描いた作品ではないでしょうか。

    急展開も激しい山場も、突きつけられる社会的なテーマもない。
    激動の時代にあって、ただひたすら自分の夢に忠実に生きてきた青年の物語です。

    時には人殺しの飛行機を作ったと糾弾されたこともあったでしょう。
    憎しみの対象であったかもしれない飛行機に、それでも夢を乗せて歩き続けることの困難さ。

    二郎は自分が作る飛行機が人を殺すものであることに対して言い訳も肯定もしてません。
    ただ事実を呑み込んで、時代を恨むことをせず、自分の夢だけを見つめてきた。

    それはある意味、傲慢であるのかもしれませんが、その歴史があるからこそ今の技術があるとも言える。
    根底にはとても難しい事情を含んだストーリーですが、それすらも呑み込んで流れる水のように時間が過ぎていく。

    まるで詩のような作品だと思いました。

    ジブリの作品は感情を色彩や動きなどの視覚によって表現されることが多いですが、今回の作品はその集大成のように、感情が様々な効果によって表現されています。
    それをどう解釈するかは自分次第。

    世代によってさまざまな見方が出る作品だと思います。
    どんなに苦しい時代であっても、夢を見ることと生きることを諦めてはいけない。
    私はそんな風に捉えました。
    posted by: 黒猫 | アニメ・コミック・ゲームの感想 | 07:14 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |









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